院長プロフィール

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院長紹介

院長

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村田 元(むらた はじめ)

略歴

1986年 麻布大学獣医学部獣医学科卒業
1990年 もみの木動物病院開院

所属学会

日本獣医がん学会
日本獣医麻酔外科学会
日本獣医循環器学会
獣医神経病学会
動物臨床医学会
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)

取得資格

獣医腫瘍科認定医Ⅱ種

院長インタビュー

院長インタビュー

「ワンちゃんも好き。でも、ネコちゃんも大好き」
神戸市灘区にあるもみの木動物病院のスタッフはみんな猫好きですが、スタッフに負けず劣らず院長も大の猫好き。現在も4匹のネコちゃんと一緒に暮らし、自分の小さなかわいい家族のことを語る時、思わず目元が緩んでしまうそんな村田元(むらた
はじめ)院長に、ネコちゃんとの暮らしの魅力、診療時に心がけていること、病気の早期発見のために大切なことなどについて語ってもらいました。

もみの木動物病院のスタッフはみんな猫好き
私も負けず劣らず大の猫好き
猫歴はもう40年近くになります(笑)

現在、ネコちゃんと一緒に暮らされているそうですが?

現在、ネコちゃんと一緒に暮らされているそうですが?

今、4匹の猫と一緒に暮らしています。当院のスタッフはみんな猫好きで、猫と一緒に暮らしているという者も多いのですが、それに負けず劣らず私も大の猫好きです。20歳の頃からずっと暮らし続けていますので…猫歴はもう40年近くになります(笑)。

院長にとっての「ネコちゃんの魅力」は?

色々あり過ぎて困ってしまいますね(笑)。猫特有の「直接的でない甘え方」と言いますか、普段はツンとしてすましていても、ここぞという時には愛情を示してくれるところでしょうか。自尊心が高そうに見えて、時々、自分にだけ甘えてくるようなところに心を奪われてしまいますね(笑)。

少しでもネコちゃんのストレスを少なくするために
診療時には色々な工夫を凝らしています
「ここだと顔がリラックスしている」とおっしゃる飼い主さまも

ネコちゃんはとてもデリケートですが、診療で心がけていることは?

ネコちゃんはとてもデリケートですが、診療で心がけていることは?

当院には診療室が2つあり、そのうち1つを「ネコちゃん用」としていて、敏感なネコちゃんのストレスをできるだけ少なくするようにしています。あと、キャリーから出てきてもらうタイミングにも配慮しています。飼い主さまは「早く診せなきゃ」と思ってすぐにキャリーから出されようとしますが、そうすると怖くて縮こまったネコちゃんが診療台の上にいる状態でお話ししなければいけなくなりますので、「すぐに出してもらわなくても大丈夫ですよ」とお伝えして、飼い主さまとのお話が終わるまでネコちゃんにはキャリーの中にいてもらうようにしています。小さなことですが、ネコちゃんのストレス軽減のためには大切なことだと考えています。

実際にネコちゃんを診る時、怖がらせないように工夫していることは?

「キャット・フレンドリー・クリニック(CFC:Cat Friendly Clinic)」という国際基準があって、「ネコちゃんを診る時にはこういう風に接しましょう」というガイドラインが設けられているのですが、それに準じて診察しています。具体的には「ネコちゃんと直接目を合わせない」「目を覗き込まない」「大きな音を立てない・大声を出さない」「ゆっくり動く」「慣れた匂いがするものの上に載せてあげる」などです。

そうしてガイドラインに則った診察を行うこと以外にも、当院のスタッフはとてもハンドリング(動物の体に触れること)が上手で、それによってもネコちゃんのストレス軽減に努めています。動物病院ごとで治療方針や治療方法が大きく違ってくることはあまりないでしょうが、治療の前段階、ネコちゃんへの接し方や触れ方などで当院ならではの特色が発揮できているのではないかと思っています。

実際、他院で診察が受けられなかったようなネコちゃんが、当院でならきちんと受けられたということがありますし、飼い主さまから「ここだと顔がリラックスしている」とおっしゃっていただくこともあります。

ネコちゃんは「病気を人に見せない動物」
異変をいち早く察知して病気の早期発見に努めましょう

病気の早期発見のために飼い主さまへお伝えしたいことは?

病気の早期発見のために飼い主さまへお伝えしたいことは?

ネコちゃんは「病気を人に見せない動物」と言われていて、そうしたネコちゃんの異変をいち早く察知するためには、まず「ネコちゃんの体に触れられるようにしておくこと」が大事です。体に触れられない、爪が切れない、歯磨きができないという状況は病気の発見の遅れに繋がりがちです。当院では定期的に「子猫塾」を開催していて、子猫のうちからのハンドリングやデンタルケアをアドバイスしておりますので、是非、ご活用いただければと思います。

あと、尿の変化も病気の早期発見のための重要なポイントとなります。ネコちゃんは他の動物よりも腎臓病になりやすいとされていて、特に5歳以上になるとリスクが高まりますので、「おしっこの量・回数が増えた」「おしっこの匂いが変わった」などの異変に気づいた時には要注意です。また体重の推移も大事で、肥満は糖尿病やシニアになった時の関節炎などのリスクを高めます。「丸くてコロコロしている方がかわいい」という方もおられますが、肥満はそうした病気のリスクを高めることを知っておいていただきたいです。

最近では「猫の歯周病が増えている」と聞きますが?

確かにその通りで、増加傾向にあると言えます。歯周病はネコちゃんの病気の中でもよくみられるものの1つで、2歳以上で70%、3歳以上で80%のネコちゃんに歯周病が認められるとされています。歯周病になると歯を支える骨が溶けてしまい、歯が抜ける、顎の骨が折れる、鼻と口が繋がるなどの問題が起こる恐れがありますので、それを防ぐためにも歯科検診の受診をおすすめしています。

またご家庭でのデンタルケアも大事で、成長してから始めるのはかなり難しいので、子猫のうちから練習されることをおすすめします。「デンタルケアって…何から始めればいいの?」という方もおられるでしょうから、当院の子猫塾をご利用になられて、適切なデンタルケアの方法を身につけていただければ思います。

ネコちゃんとの毎日は本当に楽しい
是非、それをご堪能ください
同じ猫好きとして皆さまに寄り添って診療します

飼い主さまへメッセージをお願いします

飼い主さまへメッセージをお願いします

ネコちゃんとの毎日は、本当に楽しいです。是非、それを堪能していただければと思います。でもネコちゃんと暮らし続ける中で、病気や問題行動などでお悩みになられることもあるでしょうから、そうした時には一度もみの木動物病院へご連絡ください。私も含めて、当院のスタッフはみんなネコちゃんが本当に大好きで、長年、ネコちゃんと暮らし続けている者もおり、同じ猫好きとして皆さまに寄り添って不安やお悩みをおうかがいいたしますので、何でもお気軽にご相談ください。

獣医師からのメッセージ

ネコちゃんにとっての「優しい診療」を心がけています

ネコちゃんにとっての「優しい診療」を心がけています

数十年前までネコちゃんは「小さい犬」という風に捉えられていたのですが、今ではネコちゃんはワンちゃんとは根本的に違う動物だというのがスタンダードな考え方となっています。なので、ワンちゃんなどの他の動物と同じように接するのではなく、ネコちゃん特有のニーズを満たせるような、そんなキャット・フレンドリーな診療を心がけています。

体の状態や病状を把握するために、色々と検査してデータを蓄積することも大事なのですが、それがストレスとなってはいけないとも思っています。ですので、ネコちゃんが今どのくらい怖がっていて、どれくらいストレスを感じているのかということに十分配慮して、その子に合った形で適切に診察・治療を進めさせていただきます。

078-861-2243